名前 | エイミ Amy |
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性別 | 女 |
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出身 | フランス王国 / ルーアン(貧民街) |
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身長 | 140cm |
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体重 | 36kg |
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生年月日 | 不明(10月22日にラファエルと出会う) |
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血液型 | 不明 |
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使用武器 | ソードレイピア(小型) |
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武器名 | アルビオン |
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流派名 | ソレル・ラピエレ+天性の勘 |
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人間関係 | 義父/剣の師・ラファエル 本当の両親は不明 |
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CV | 生天目仁美 |
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ストーリー
フランス王国はルーアンの貧民街に生まれた少女、エイミ。
彼女を取り巻く世界は冷たく、暴力と猜疑に満ちていた。心にはびこる諦念とともに育った彼女にとって、「希望」は「絶望」によって上書きされるものでしかなかった。
ある日のこと、貧民街に喧噪がわき起こった。寝床へと戻ろうとしていたエイミに、突然、街路から飛び出してきた男が衝突して大きく倒れ込む。身なりからして貴族だろう。なぜこんな貧民街に? 兵士たちのあわただしい足音。ああ、追われているのか……。
――その男を助けたかったわけではない。
誓って憐憫などなかった。いつも邪険にしてくる兵士たちにせめてもの意地悪をしてやりたかった。それだけのことだった。
他愛のない嘘を信じて、兵士たちはその場を去った。
しかし、その男は去らなかった。なにか輝くものを前にしたように目を細めてエイミのことを見つめていた。彼女の短い人生において、そんな目で見つめられたことはなかった。名を尋ねられ、教えた。
その名を呟くように唱えながら、男は涙を流して感謝を口にした。
男――ラファエルに同道し、貧民街を後にした時、エイミの運命の歯車は大きく動き出していた。初めてみずからの足で歩く人生において、彼女は長らく拒み続けてきた「希望」と対峙することになる。
武器「アルビオン」
みずからの一族に裏切られ、追い詰められたラファエルを救ったのがエイミであった。その日からラファエルの人生は一変した。エイミこそがラファエルにとっての「希望」となり、この世界でただ一人、彼女のためだけに生きることとなったのである。
エイミがラファエルから教わった剣技を完全にみずからのものとした時、彼女に与えられたのがこのソードレイピアである。エイミのためだけに造られた特製の剣はやや小ぶりで、非力な者でも十全に力を発揮できるよう軽量化が施されている。 「希望を持つから絶望する」。それを当たり前の事実として受け入れているエイミだが、もし彼女が「希望」を求めて旅に出る時が来たならば、その時には――「希望」の象徴、アルビオンがその手に握られていることだろう。
流派「ソレル・ラピエレ+天性の勘」
長い年月にわたる放浪の旅の合間、エイミはラファエルからレイピアの技を学んだ。寄る辺なきこの世界にあって身を守る術は必須と言ってよいものだったのだ。他者に心を閉ざしつづけてきたエイミにとって、ラファエルだけが心を預けることのできる相手であり、剣の師たりうる存在であった。
エイミに剣技を教えるにあたって、ラファエルはある約束を交わす。「エイミが一人前の剣士となった時、ひとつ願い事を聞く」――。それがいかほどの励みになったかはさだかでないが、決して楽なものではないソレル・ラピエレの修行を通じて、ふたりの間に特別な絆が育まれていったのは間違いない。
生得のものなのか、エイミは直感力と観察力に優れ、時にラファエルが驚くほどの才能を見せることもあった。臨機応変の才を磨いた彼女は、いつしかソレル・ラピエレを自分にもっとも合った形でものにしていた。貴族社会の政争を生き抜くために生まれたソレル家の剣技は、みなしごであるエイミへとたしかに伝えられたのだ。
エイミの剣術は一撃で相手を屠るというより、相手の隙を突いて細かな打撃を積み重ねていくことを主眼としている。薔薇の花を投げつけることで相手の癖や反応をうかがうといった奇手も織り交ぜつつ、最終的には相手の動きを完全に見切って始末をつける、というのが彼女の流儀である。